社会人が独学で英文法を学び直すためのおすすめ参考書
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もう一度、高校レベルの英文法を独学で復習したいけれど、どれが自分にあったベストな参考書か分からないと思っていませんか?
この記事を読めば参考書の買い物に失敗せずに済みます。
我が家には大学受験用の英文法の参考書が37冊あります。また受験生時代に、英語の偏差値を55から70までアップさせる過程で数多くの参考書を見てきました。
この記事は以下のようなニーズに対応しています。
- 「社会人だけどもう一度、高校英語からやり直したい!」
- 「独学で高校レベルの英文法を身に付けたい!」
- 「教養や趣味として大学受験レベルの英文法をやり直したい!」
この記事を読めば、正しい参考書を選定して、効率的に英語学習ができるようになります。
是非、検討の一助にして頂ければ幸いです!
おすすめ参考書①山口俊治・英文法講義の実況中継①~②
- おすすめ度;★★★★☆
- 中古価格:398円(調査時点)
- 新品価格:1,320円
難易度は高いが本質がわかる!
結論から言うと、かなり難易度が高いです。
英語に苦手意識を持っている方や「高校レベルの英文法の基礎レベルはしっかりマスターしている!」と自信を持って言える方でないと、逆に英語を勉強するモチベーションが下がってしまうと思います。
というのも、例えば「現在完了形はhave+過去分詞で表しますよ」といった英文法の基礎事項の解説はなく、いきなり標準~応用の大学入試の過去問演習から解説がスタートするからです。
しかし、逆にその難易度についていければ、本当に素晴らしい参考書です。
ただ英文法問題を解くための知識というよりむしろ、英文読解や下線部和訳にもすぐに応用できる、「英文法の本質」を論理的に教えてくれます。
文型の解説は絶品!
例えば、基本5文型の解説などは天下一品です。実際、上巻30講のうち、6講を文型の解説に割いています。
文型がしっかりわからないと、例えば不定詞や分詞ではもろにその影響が出るので、文型の本質を解説することに注力している点には非常に好感が持てます。
こんな人に向いている参考書!
もし「文法の理屈が好き!」、「なるべく暗記に頼りたくない!」とお考えなら、たとえ高校レベルの基礎が怪しくても他の参考書で補いながら本書に取り組んでみる価値はあると言えるでしょう。
さすがは10年以上も売れ続けているベストセラーです。
本書を読むと、今までいかに「感覚」に頼って適当に英文を読んできたかを思い知らされる。そんな一冊です。
ですからTOEIC対策だろうが英検対策だろうが関係なく役立つと断言できます。
しかし、繰り返しになりますが、「難易度はかなり高い」ので、そのせいで英語を嫌いになってしまう可能性も否めません。
おすすめ参考書②大学入試 すぐわかる英文法 (赤本プラス)
- おすすめ度;★★★★★
- 中古価格:1,549円(調査時点)
- 新品価格:1,980円
基礎~応用まで網羅した名著
一言で言うと「英文法を簡潔かつ網羅的に、基礎から応用まで徹底解説した良書」です。「よくこんな短い文章でここまでわかりやすくまとめられるな」と感心してしまう1冊です。
高校レベルの英文法がマジで苦手な方にも割とできる方にも、自信をもっておすすめできる参考書です。
実際、副題にも「すぐわかる英文法-初学者から使える総合英文法書」とあります。いわゆる、フォレスト(現:エバーグリーン)ほどは詳しくありませんが、全443ページの分量がなぜか苦にならないのが「さすが!」といったところです。
面白味には欠けるかもしれない
ただし、先ほど紹介した、『山口俊治の英文法実況中継』に比べると、「本質的解説」という意味では、物足りないです。
かなり理論面もカバーはしていますが、「いかに効率的に大学入試の英文法問題を解けるようになるか?」に主眼を置いているイメージなので、社会人の方が学び直すには、面白味にかける部分もあるでしょう。
こんな人におすすめ!
ですが、英語に苦手意識を持っている方や高校レベルの英文法の基礎が怪しい方にはかなりおすすめな1冊です。
ただし、「独学に最適か?」と聞かれると、「うーん、まあ悪くはないんじゃないかな?」程度です。例えば関係副詞の解説をしていない段階で、いきなり関係副詞の省略について解説しはじめたりするところはどうかなと思います。
次は個人的に「社会人の独学に一番適しているんじゃないかな?」と思える1冊をご紹介します。
おすすめ参考書③成川の深めて解ける!英文法INPUT
- おすすめ度;★★★☆☆
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少し癖のある参考書ですが、「英語の細かいニュアンスを理解する」という意味では非常に強力な効果を発揮します。
そのため、社会人の独学に特におすすめの1冊です。
例えば、助動詞のニュアンスは区別するのはとても難しい分野だと思うのですが、本書ではmay(~かもしれない)を以下のように解説しています。
mayの<推量>は「降水確率50%の感覚」
このように講義形式で、英文法の理論面というよりは「感覚面」をしっかり吸収できる珍しい参考書です。難易度も平易で、英語の得意/不得意にかかわらず、楽しみながら英文法を学べると思います。
その意味では英会話を前提とした英文法学習やTOEICの基礎固めにもおすすめできます。
そして何より「社会人の独学」というニーズに非常にマッチした1冊といえるでしょう。
深めて解ける! 英文法 INPUT (大学受験Nシリーズ)(Amazon)
おすすめ参考書④中学英語が怪しい場合
- おすすめ度;★☆☆☆☆
- 中古価格:711円(調査時点)
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学生時代、割と英語が得意だった方でも英語に触れていない期間が長くなると、かなり英文法の知識を忘れてしまうものです。例えば、lie(横たわる)[自動詞]の不規則変化lie-lay-lainを忘れてしまうといった現象です。
正直、あまり面白くない内容なので強くおすすめはできませんが、中学レベル→高校基礎レベルの範囲を扱った参考書としては、『安河内の英語をはじめからていねいに【完全版】』からやり直すという手もあります。
安河内の英語をはじめからていねいに【完全版】(Amazon)
おすすめ参考書⑤ロイヤル英文法
- おすすめ度;★★★★★
- 中古価格:399円(調査時点)
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Amazonで180件のレビュー、★4.5以上を達成した名著です!!!!
英文法マニアを目指すなら是非入手したい1冊です!
英文法の辞書として必携
とはいえ、あまりにも分厚く内容も濃いため、通読するための参考書ではありません。
英文を読んでいて「これって文法的にどうなの?」と思ったときに、辞書的に使うのに優れた1冊です。
細かな文法の「疑問」を解決できる
例えばIt’s cold this morning.(今朝は寒い)という英文を見て、文法的疑問を抱くとします。
具体的には「It’s coldでSVCの第2文型になってるのに、なんでthis morningっていう名詞が残っているんだ!?」と思ったとします(まあ普通はなかなか疑問に思わないですけどね…)。
普通の英文法書でいくら調べてもなかなか回答は得られません。しかしロイヤル英文法には以下のような記述があります。
時・距離・方法・程度などを表す名詞が、副詞的に働くことがある。
こういうものを文法用語では副詞的目的格というらしいです。実際、ロイヤル英文法の129ページには、「時を表す副詞的目的格」としてthis morningが載っています。
とまあこのように、詳しい文法事項を調べるための辞書としておおいに役立つことでしょう!
おすすめ参考書⑥全レベル問題集 英文法
- おすすめ度;★★★★☆
- 中古価格:735円(調査時点)
- 新品価格:990円
我が家にある18冊の英文法問題集からベストな1冊を選出しました。
「とにかく薄いのが良い!!!」そして「良問が多い!!!」
英文法問題の参考書の中では、割と解説が詳しい方です。
まずはセンター試験(共通テスト)レベルの英文法問題を解けるようになりたい方におすすめの1冊です。もっと基礎からやり直したい方には、同じ全レベル問題集の基礎編をおすすめします。
なお似たような問題集に東進の『英文法レベル別問題集』がありますが、こちらはあまりおすすめできません。解説が詳しくないからです。
《新入試対応》大学入試 全レベル問題集 英文法 2 入試必修・共通テストレベル 改訂版(Amazon)
おすすめ参考書⑦スーパー英文読解法(上)(下)
- おすすめ度;★★★★★
- 中古価格:980円(調査時点)
- 新品価格:1,100円
昭和の時代から売れ続けているロングセラー参考書です。その歴史が「いかに優れた参考書か」を証明していると言えるでしょう。
英文読解の参考書界隈では「奇書」とうたわれています。難易度は高いです。(上)(下)巻あわせて10題の長文問題を収録。
難易度は高いですが、本書の詳しすぎるほどに詳しい解説を熟読し、この10題を完全マスターすれば英語リーディングの力を飛躍的に高めることができます。
「奇書」だけあって、面白く読めるのので、自信をもっておすすめできます!
但し、高校英語の基礎~標準がある程度できる方向けです。
おすすめ参考書⑧基礎英文解釈の技術100
- おすすめ度;★★★★☆
- 中古価格:588円(調査時点)
- 新品価格:1,485円
5~6行程度の英文を精読するための問題集です。10年以上売れ続けているロングセラー。英語リーディングの基礎固めをするのに最適な1冊と言えます。
特にリーディングが苦手な方は、本書で「英文を正しく読むスキル」を身に付けることをお勧めします。
解説は正に「王道!」といった感じで癖のない参考書です。
まとめ
以上、社会人の独学、英語の再学習に是非おすすめしたい英文法の参考書を厳選して紹介しました!
社会人の皆様がより一層、英文法を楽しく学ぶための参考情報になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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