石鏃は何に使う石器?読み方は?

縄文時代

石鏃とは

石鏃せきぞく縄文時代から用いられるようになった石器の一種で、矢の先端部分の▲の部分のことです。「やじり」とも呼ばれます。

弓矢の発明

縄文時代になるとナウマンゾウマンモスといった大型動物が絶滅し、代わりにシカイノシシなどの中小動物が主な狩りの対象になります

こうした素早く動き回る中小動物を捕獲するために発明されたのが弓矢ゆみやです。

石鏃せきぞくは矢の先端の▲の部分であり、弓矢の重要な材料と言えます。

縄文時代の石鏃は打製石器

また縄文時代に用いられた石鏃は基本的に打製石器だせいせっきなので注意して下さいね。縄文時代の石鏃は磨製石器ませいせっきではありませんよ。磨製の石鏃が一般に普及するのは弥生時代やよいじだい以降です。

「石鏃」の変遷
  • 更新世
    旧石器時代

    打製石器が用いられるが石鏃はまだない。

  • 完新世
    縄文時代

    打製の石鏃が弓矢とともに発明される。

  • 紀元前3世紀~紀元3世紀
    弥生時代

    磨製の石鏃が登場する。

石鏃と黒曜石

石鏃の材料としては硬く鋭い黒曜石こくようせきが適しており、黒曜石は驚くほど広い範囲で交易の対象となりました。黒曜石の産地が限られていたからです。

また縄文時代の全体像を学びたい方は下記の記事に超わかりやすくまとめてあります!

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