早速だが、次のような悩みを抱えていないだろうか?
どうか安心してほしい。
この記事を読めば、たちどころに「伝わる文章」の書き方がわかる。
今まで書いた文章が、伝わらないものだとしたら、ただ単に「ちょっとしたコツ」を身に付けていなかっただけなのだ。
「もっと早くこの記事に出会えていたら良かったのに…」
早く読まなかったことを、後悔してしまうほど、使える技術を全て詰め込んだ!
「話し言葉」であれば、身振り手振り、表情、声のトーンなどいろいろな伝達手段があるし、疑問があればその場で質問を受けることもできる。
一方「書き言葉」では言葉だけが唯一の武器だ。
話し言葉を「戦車」だとすれば、書き言葉は「ナイフ1本」で戦うようなもの。
だからこそ、文章の書き方を学ぶ必要がある。
今回お伝えする10のコツは、誰でも今日から簡単に活用できるものばかりだ。
それでいて効果絶大!
是非、この記事を活用して、わかりやすく書く技術を身に付けてほしい。
伝わる文章とは
伝わる文章を書くには、次の3つの障害を徹底的に取り除く。
この記事では「3つの障害」を取り除き、パっと見でスッと心にはいってくる、伝わる文章の書き方を紹介していく。
①PREP法、使い方のコツ
シンプルな文章の型を身につけるだけで、驚くほど簡単に、作文をすることができるようになる。
PREP法(プレップ法)は強力な文章構成の型であり、「結論→理由→具体例→結論」の順序で書く方法だ。
結論ではじまり、理由と具体例で読み手を説得し「まとめ」としてもう一度、結論を書く。
PREP法は文章を書くうえで、最良と考えられている構成法(情報を伝える順序)の1つである。PREP法で書くと次のようなメリットがある。
PREP法を図解してみよう。
早速だが、具体例を確認しておこう。
【結論(Point)】
読書は私たちを、おおいに助ける。
【理由(Reason)】
なぜなら、個人の経験には、限界があるからだ。
【具体例(Example)】
たとえば、心理学の本を1冊とっても、 何百年という研究の成果が詰まっている。
【結論(Point)】
読書ほど役立つものはない。
「結論→理由→具体例→結論」の順序で書く方法が理解できたはずだ。
今度は理由や具体例に「厚み」をつくって、説得力を強化している。さらに理解を深めるために、もう1つだけ例文をチェックしよう!
【結論(Point)】
カフェインの入った飲み物は、人気だ。
【理由(Reason)】
なぜなら、疲労感が和らぐからだ。さらに眠気がとれ、集中力も高まる。
【具体例(Example)】
たとえばコーヒーやコーラ、各種エナジードリンクは、よく売れている。
【結論(Point)】
売れ筋商品には、カフェイン飲料が多い。
上記の例文では、理由と具体例の数を増やして、説得力を強化している。
PREP法で書くときは、理由や具体例を増やすことで、説得力を高めることができる。
PREP法を使うだけで、文章の説得力は倍増する。わかりやすい文章の書き方として是非、押さえておきたいコツだ。
②やさしい言葉を選ぶコツ
たった1つの難しい英単語のせいで、英文の意味がわからなかった記憶はないだろうか?
同じように、たった1つの難しい言葉が、あなたの書く文章を伝わらないものにしてしまう。
一方、意識してやさしい言葉を選ぶだけで、一気に読みやすい文章になる。「やさしい」の基準は小中学生ににも理解できるかどうかだ。
やさしい言葉が大事な理由は3つある。
上記の3つの理由により、やさしい言葉を使うと「パッと見てスッと心にはいってくる」文章を書くことができる。
早速、良い例文と悪い例文を、比較してみよう。
【悪い例文】
ダイエットの挫折を防止する方法
【良い例文】
ダイエットを続けるコツ
良い例文の方が、パッと見てスッと心にはいってくる感じがしないだろうか?悪い例文は漢字が多すぎて、頭では理解できるが心には響かない。
もう1つ例文を確認してみよう。
【悪い例文】
考えを言語化する
【良い例文】
頭の中のモヤモヤを言葉に落とし込む
パッと見てスッとはいってくるのは、良い例文の方だ。たしかに「言語化」は、そこまで難しい言葉ではないかもしれないが、どうにも固い印象がぬぐえない。良い例文のように、やさしい言葉で書いた方が、断然、心に響く。
しつこいようだが、理解を深めるために、最後にもう1つだけ例文を確認しておこう。
【悪い例】
意見を簡潔に述べる。
【良い例】
意見を短い言葉にまとめる。
「簡潔に述べる」よりも「短い言葉にまとめる」の方が、パッと見てスッと心にはいってくる。
やさしい言葉で頭ではなく心に響く文章を書こう。
③漢字をひらくコツ
少なくとも「薔薇」と書くよりも「ばら」と書いた方が、パッと見てスッと心にはいってくる。「薔薇→ばら」のように、漢字をあえて「ひらがな」で表記することを「漢字をひらく」という。
つまり、全体を見て、漢字とひらがなのバランスを整えると、読みやすい文章を書くことができる。
早速、例文で、漢字とひらがなのバランスの良し悪しを確認してみよう。
【悪い例】
犬が可愛い。
【良い例】
犬がかわいい。
「犬が可愛い」と書いてはいけない、わけではない。しかし、伝わる文章の書き方のコツとしては、漢字の多用は避けて「犬がかわいい」と書くべきだ。「犬がかわいい」の方が、パッと見てスッと心にはいってくる文なのだ。
漢字は太字だ。強い意味をもつ。漢字を多用すると、固い文章になってしまい、伝わるものも伝わらなくなる。
一方、ひらがなは意味のインパクトは弱いが、やわらかい。もちろん「いぬがかわいい」と、ひらがなを使いすぎても伝わらない文章になってしまう。
伝わる文章を書くには、漢字とひらがなのバランスが大事なのだ。
④読み手に伝わる具体例を選ぶコツ
「節約のテクニック」と聞くよりも、「コンビニの利用を控える」のように、具体例を目にしたときの方がグッとこないだろうか?具体例は、読み手の心を動かす超重要パートだ。
ここでは、読み手に伝わる具体例を選ぶ2つのコツを紹介したい。
1.ちょっと意外な具体例を選ぶ
読み手に伝わる具体例を選ぶには「ちょっとした意外性」を、うまく活用する。
早速、例文を確認してみよう。
【悪い例】※太字は具体例
趣味は人生を豊かにする。読書や音楽、映画を趣味にしてはどうか?
【良い例】※太字は具体例
趣味は人生を豊かにする。占いや筋トレ、日記を趣味にしてはどうか?
「読書や音楽、映画」では、ありきたりすぎて、つまらない。一方「占いや筋トレ、日記」だと「なるほど~!」とグッとくる。
試しに、もう1つ例文をチェックしてみよう。
【悪い例】※太字は具体例
恋愛には、いろいろなテクニックがある。中でも、身だしなみを整えることは有効だ。最初は、見た目で判断されやすい。身だしなみに、こだわろう。
【良い例】※太字は具体例
恋愛には、いろいろなテクニックがある。中でも、自分を安売りしないことは有効だ。余裕をもっている方が、断然モテる。「恋人なんて、いてもいなくてもいい」という態度を、大事にしよう。
「身だしなみを整えること」は、ありきたりすぎて、つまらない。一方「自分を安売りしないこと」には、深い納得感がある。
「ちょっとした意外性」のある具体例を選ぶことは、伝わる文章を書く大事なコツだ。
2.数字は最強の具体例
「最大70%OFF」といった数字に、思わず足をとめた経験はないだろうか?「大幅割引」と言われるよりも、「最大70%OFF」のように、具体的な数字の方が心に響く。
文章でも数字は強力な具体例だ。例文で数字の頼もしさを確認してみよう!
【悪い例】※太字は具体例
ネット上の情報は増え続けている。ここ数年で、何倍にも増えた。
【良い例】※太字は具体例
ネット上の情報は増え続けている。総務省の統計では、2000年から2020年で、6,450倍にも増えた。
上記の例文からも、数字がいかに優れた具体例であるかが一目瞭然だ。
具体例は選び方次第で、読み手の心を大きく動かす武器になる。次の2つのコツを意識して、読み手に伝わる具体例を選ぼう。
⑤一文一意
一文の適切な長さは、最大でも80文字と言われている。「AはBだ」のように、ひとつの文が、ひとつの意味だけを表すように書くのが原則だ。
つまり、一文一意で書くことを意識すると、伝わりやすくなる。
次の例文のように、ダラダラと長くなってしまうと、意味が伝わりづらくなってしまう。
【悪い例文】
魅力的な文章の書き出しの1つに「セリフではじめる」という手法があり、たとえば「営業は誠意だと教わり、ハッとした」といった書き出しは面白い。
「一文は最大でも80文字以内」という原則を無視すると、上記の例文のように、伝わりづらい内容になってしまう。
一文が長くなってしまったときは、下記例文のように、いくつかの文に分割すると読みやすくなる。
【良い例】
魅力的な文章の書き出しの1つに「セリフではじめる」という手法がある。たとえば「営業は誠意だと教わり、ハッとした」といった書き出しは面白い。
一文が短くなり、明らかに読みやすくなった。
一文が長くなりすぎたときは、一文一意になるよう、意味の区切りで分割しよう。
⑥語尾にバリエーションをつける
同じ語尾を多用すると、退屈な文章になってしまうので注意が必要だ。語尾にバリエーションをつけるだけで、文章は、だいぶ読みやすくなる。
イメージしづらいと思うので、早速、具体例で確認しよう。
【悪い例】
同じ語尾の連続は、避けます。同じ語尾が連続すると、読み手は飽きてしまいます。語尾に気を配ることは、意外と大切だと言えます。
【良い例】
同じ語尾の連続は、避けます。同じ語尾が連続する、読み手は飽きてしまうからです。語尾に気を配りましょう。
悪い例文は「ます→ます→ます」と同じ語尾が3回も続いており、読みづらい。
一方、良い例文は、語尾にバリエーションがあるので、だいぶ読みやすい文章になっている。
細かいことに思えるかもしれないが、語尾にバリエーションをつけることは、文章の書き方の基本的なコツの1つである。
⑦「こそあど」言葉の多用を避ける
「これ」「それ」「あれ」「どれ」や、「この」「その」「あの」「どの」といった指示代名詞のことを、こそあど言葉と言う。
「こそあど言葉」を多用すると、途端に文章がわかりづらくなるので、必要最小限にとどめるのが賢明だ。
早速、例文を確認してみよう。
【悪い例】
適度はストレスは役立つ。そのように考えれば、それは本当に、自分の味方になる。
【良い例】
「適度なストレスは役立つ」と考えれば、ストレスは本当に、自分の味方になる。
「こそあど言葉」を使っていないので、良い例の方が、圧倒的にわかりやすい。
「こそあど言葉」の使用は、できるだけ避けよう。
⑧接続詞の使い方のコツ
「そして」「なぜなら」「だから」といった順接の接続詞を多用すると、伝わりづらい文章になってしまう。
たしかに、接続詞は文と文との関係を表すので、一見すると便利だ。しかし「そして」に代表される、順接の接続詞は文章をくどくしてしまうので、なるべく使わないようにしよう。
一方「しかし」「だが」「ところが」といった逆説の接続詞は、ちゃんと書いた方がわかりやすい文章になる。すべての接続詞がマイナスなわけではないのだ。
早速、例文で確認してみよう!
【悪い例】※太字は接続詞
ステーキはうまい。そして、からあげも美味しい。だから、私の好きな言葉は「からあげ」だ。食べすぎには注意が必要だ。
【良い例】※太字は接続詞
ステーキはうまい。からあげも美味しい。私の好きな言葉は「からあげ」だ。でも、食べすぎには注意が必要だ。
良い例のように「そして」「だから」などの、順接の接続詞は使わず「でも」のような逆説の接続詞だけを用いると、一気に読みやすい文章になる。
「そして」「なぜなら」「だから」といった、順接の接続詞は、必要最小限にとどめよう。
⑨論点がブレないようにするコツ
続いて、誰でも今すぐ簡単にできる、論点がブレないように文章を書くコツをお伝えしたい。プロのライターも愛用する方法だ。
論点がブレることを防ぐには下記の画像のように、これから書く文章中で使うであろう、主要キーワードの一覧表を作ると効果絶大だ。
実際に、上記の主要キーワードを使って作文すると次のようになる。
箱根旅行で一番印象に残っているのは、抹茶だ。真っ黒で本当にコーヒーの香りがする温泉につかり、風呂上がりに甘味処で出会った「冷たい抹茶」は、最高だった。
旅行の感想は意外に書くのが難しいのだが、事前に「主要キーワードの一覧表」を準備しておくと、うそのようにスラスラと言葉がでてくる。
書く前の「ちょっとした準備」が、論点の整ったリズムの良い文章をつくるので、是非試してみてほしい。
⑩少ない文章量で正しく伝えるコツ
情報量が同じなら、より短く、簡潔にまとまった文章ほど伝わりやすい。
「継続は力なり」「千里の道も一歩から」「灯台もと暗し」といった「ことわざ」は、少ない文章量で、多くの情報を伝えている。
早速例文で簡潔にまとまった文章と、ダラダラと長い文章を見比べてみよう!
【悪い例】
論理とは関係性のことであり、「文Aと文Bの間に、どのような関係があるか?」のことである。
【良い例】
論理とは文と文との関係である。
良い例は同じ情報を、わかりやすさを損なうことなく、短い一文にまとめている。
そのため、めちゃくちゃ伝わる文章だ。
思いつきでバーっと書くのではなく、事前に考え抜いて、言葉と誠実に向き合うようにしよう!
「より少ない文章量で、より多くの情報を、わかりやすく伝えるにはどうすればいいか?」を徹底的に考えよう。
誠実に言葉に向き合い、考え抜き、的確に過不足なく簡潔に情報を伝えるには「準備」がキー・ポイントだ。
準備にはマインドマップが驚くほど役立つので、是非活用してみてほしい。
まとめ:伝わる文章を書く10のコツ!
読まれる文章のポイントは「イメージできない」「納得できない」「関係ない」の、3点を徹底的に取り除くことだ。
Webライターとして私が培ってきたノウハウを、なるべくわかりやすく伝えたが、もし質問があればお気軽にコメントしてほしい。
この記事をうまく活用して、パッと見てスッと心に響くような文章を書いてみよう。
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