原形不定詞とは
「原形不定詞」とはto 不定詞から「to」を取り払ったもので、使役動詞や知覚動詞などの補語になる不定詞です。
原形不定詞を<C>にとる動詞には次のようなものがあります。
- 使役動詞→let, have, make
- 知覚動詞→see, hearなど
- help
ここからは上記の3パターンを順番に解説していきます。
①使役動詞と原形不定詞
使役動詞のlet, have, makeは補語に「原形不定詞」をとり、いずれも「Oにdoさせる」という意味になります。ただし、同じ「Oにdoさせる」でも、それぞれニュアンスが違ってくる点に要注意です。
let
letのニュアンスは《許可》で「Oにdoさせてあげる」という意味です。
meが<O>で、goが<C>の第5文型です。<O>と<C>の間には「AがBする」という「主語/述語」関係があります。つまり、me→goで「私が行く」という関係です。
have
haveのニュアンスは《依頼》で「Oにdoしてもらう」という意味です。仕事を頼むときなどによく使われます。
この例文も第5文型で原形不定詞のcheckが<C>です。herとcheckの間には「主語/述語」関係があるので、her→checkで「彼女が確認する」という意味です。
make
makeのニュアンスは《強制》で「Oに(無理やり)doさせる」という意味です。
himとgo awayで「彼が立ち去った」という「主語/述語」関係です。
使役動詞と受動態
使役動詞+O+doが受動態になるとdoはto 不定詞になります。
例He was made to go away.(彼は退去させられた)
②知覚動詞と原形不定詞
see, hear, feel, noticeなどの知覚動詞も使役動詞と同じく補語に原形不定詞をとります。
her→enterで「彼女が(店に)入る」という「主語/述語」関係です。
知覚動詞と受動態
知覚動詞+O+doを受動態にするとdoはto 不定詞になります。
例She was seen to enter the shop.(彼女は店に入るのを見られた)
③help
help O Cも補語に原形不定詞をとります。
ただしhelpはto doを補語にすることもできます。そのため、この例文を「I helped her to learn English.」と書き換えても正しい英文になります。
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