副詞とは
今回は英語の「副詞」についてお話したいと思います。副詞の分類や位置はいったん置いておいて、副詞と形容詞の違いをじっくり解説します。
副詞は文の主要素になることができない
副詞は動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾する語句です。つまり副詞は名詞以外ならなんでも修飾できます。でも副詞は「名詞」だけは修飾できない。
- (〇)副詞→動詞(例go ← abroad)
- (〇)副詞→形容詞(例very → good)
- (〇)副詞→副詞(例very → happily)
- (〇)副詞→文全体(例Probably → she won’t be there.)
- (×)副詞→名詞(原則不可)
【語彙】abroad[副詞]海外へ、probably[副詞]たぶん
そして英文を読み書きする上で重要なのは、「副詞は文の要素(SVOC)にはなることができない!」という事実です。
つまり、副詞は主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C)になることはできません。
なお、5文型の詳細は「英語の基本5文型が17の図解でわかる!見分け方も解説」という記事でわかりやすくまとめています。こちらもあわせて参考にしてみて下さい。
副詞は補語になることはできない
特に重要なのは「副詞は補語(C)になることができない」という事実です。<C>になることができるのは名詞と形容詞だけです。
「それくらいわかってるよ!」と怒られそうですが、例えば大学入試なんかでもこの点を問う。
[問題]適切なのはどっち?
※「+解答解説」ボタンを押すと答えを見ることができます!
①These flowers really smell (sweetly / sweet).
②It seems (certain / certainly) that the singer’s new album will sell well.
③”How does this milk taste, Jane?” “Oh, it taste a little (sour / sourly).”
前置詞+名詞=形容詞 or 副詞
次に大切な「副詞」の基本は、「前置詞+名詞 = 副詞 or 形容詞」というルールです。 前置詞+名詞が形容詞になるときは補語になることができます。一方、前置詞+名詞が副詞になるときは、動詞などを修飾します。
①「前置詞+名詞=形容詞」のパターン
この例文の場合、前置詞+名詞が形容詞になっています。形容詞は補語になることができるので、「at home」は補語です。つまり「彼=家にいる」という関係です。
ちなみにseemは<SVC>の第2文型をとる代表的な動詞です。
②「前置詞+名詞=副詞」のパターン
この例文の「in+Tokyo」は前置詞+名詞で副詞になっています。”in Tokyo”は動詞のlivesを副詞として修飾しています。つまり、「どこに住んでいるのか?(where)」を説明しているわけです。
まとめ
今回は「副詞と形容詞の違い」に着目して「英語の副詞とは何か?」を説明してきました。特にリーディング(英文読解)では、形容詞と副詞の区別は大切になってきます。この記事が読者様の英語学習の参考になれば幸いです!
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