英語の動名詞の意味上の主語とは?10の例文でわかりやすく解説!

動名詞

動名詞の意味上の主語とは

動名詞は元々動詞なので主語や目的語を持つことができます。動名詞の意味上の主語は、動名詞の前に所有格または目的格を置くことで示すことができます。

補足①所有格とはI-my-meのmyのこと!

補足②目的格とはI-my-meのmeのこと!

(例文1)Do you mind my making a phone call?(ここで電話してもいいですか?)

【語彙】make a phone call(電話をかける)

(例文1)では所有格の「my」が動名詞「making」の意味上の主語になっています。

(例文2)She complains of me being too lazy.(彼女は私があまりにも怠惰だと文句を言う)

【語彙】complain of(苦情を言う)、lazy(怠惰な)

(例文2)では目的格の「me」が「being」の意味上の主語になり、「私あまりにも怠惰なこと」という意味になっています。

ただし、動名詞の意味上の主語が目的格で表現できるのは、その動名詞が目的語として使用されているときだけです。

従って、動名詞が主語になるときは必ず意味上の主語を「所有格」で表します

(例文3)His speaking English surprised us.(彼が英語を話すので私たちは驚いた)

(例文3)では主語の位置に動名詞があるので意味上の主語は「His」と所有格で示します。

また、動名詞の主語が固有名詞のときは、そのままの形で意味上の主語とすることができます。但し動名詞が文の主語の場合はMary’s doingのように必ず所有格を使います。

(例文4)Mary’s going abroad will surprise us.(メアリーが海外へ行くことは私たちを驚かせるだろう)

「Mary」が文の主語の位置にきているので、意味上の主語は必ず「Mary’s」という所有格の形になります。

(例文5)I don’t like Mary coming late every time.(メアリーがいつも遅刻するのが嫌だ)

固有名詞が目的語の位置にきているので、意味上の主語は「Mary」のままで問題ありません。「Mary coming late」で「メアリー遅刻する」という意味です。

動名詞の主語を表現しない場合

  • 主語と一致している場合
  • 目的語と一致している場合
  • 「一般の人々」である場合
(例文1)I am proud of being an astronaut.(私は宇宙飛行士であることを誇りに思っている)

【語彙】astronaut(宇宙飛行士)

「being」の主語は文の主語である「I」と一致しているので、動名詞の意味上の主語を示す必要はありません。

(例文2)Illness prevented me from going out.(病気のために私は外出できなかった)

【語彙】prevent A from doing(Aが~することを妨げる)

「going」の意味上の主語は目的語の「me」と一致します。そのため「going」に意味上の主語を付加する必要はありません。

(例文3)Hunting lions can be dangerous.(ライオン狩りは危険な場合がある)

「Hunting」の主語は一般の人々(we,you,one,theyなど)なので明示されません。

「Do you mind~?」では動名詞の主語の有無に注意!

(例文1)Do you mind opening the window?

「opening」の主語は文の主語の「you」。従って、「あなたは、あなたが窓を開けることを気にしますか?→窓を開けてくれませんか?」という意味です。

一方、下記の例文では意味が正反対になります。

(例文2)Do you mind my opening the window?

「opening」の主語は「私」なので「あなたは私が窓を開けることを気にしますか?→窓を開けてもいいですか?」という意味になります。

関連記事

コメント