三世一身法の史料と現代語訳-出典『続日本紀』
三世一身法の出典は『続日本紀』です。
三世一身法は超頻出史料なので大学受験を目指す方は特におさえておきたいですね!
早速、三世一身法の史料本文と現代語訳を確認していきましょう。
現代語訳723年4月、太政官が天皇に次のように報告した。「最近、人口が増えたのに田地が不足しています。願わくば全国に田地の開発を奨励したいと思います。新しく灌漑施設をつくって、土地を開墾した者には、多いか少ないかにかかわらず、三代の間、私有を認めようと思います。もし既にある灌漑施設を利用して開墾した場合は、本人一代のみの私有を認めたいと思います」と。天皇はこれを許可した。
723年の三世一身法は、百万町歩開墾計画の失敗したため出された法令です。
ここで年号暗記です。
三世一身法は元正天皇のもとで長屋王政権が出した法令ですよ。
さて、大学入試では、「其の新たに溝池を造り、開墾を営む者有らば、多少を限らず給ひて三世に伝へしめん。若し旧き溝池を逐はば、其の一身に給はむ」の部分の、「三世」と「一身」から三世一身法の史料と判断できるようにしましょう。
なお、灌漑施設とは、田地に水を引いてくる設備のことですよ!
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