日本史で古代を勉強していると、更新世やら先土器時代やら時代区分がややこしくて混乱しますよね。この記事では、それらをわかりやすくまとめましたので、是非参考にしてみて下さい。
先土器時代と旧石器時代の違いとは?
結論!先土器時代=旧石器時代さてすでに結論はでていますが、原始時代の時代区分をわかりやすくまとめてみたので、あわせて参考にしてみて下さい。古代史の理解に役立ちますので。
更新世を起点とした時代区分の整理
更新世とは「地質学上の時代区分」のことです。この更新世を起点に原始時代の時代区分を整理していきます。
更新世(地質学)は氷河時代であり旧石器時代でもあります。旧石器時代は考古学上の分類です。旧石器時代とは打製石器を使っていた時代ですね。
で、「旧石器時代=先土器時代」なわけですが、先土器時代というのは文化史上の分類です。
つまり、更新世(地質学)=氷河時代=旧石器時代(考古学)=先土器時代(文化史)なわけです。
- 【地質学】更新世(氷河時代)
- 【考古学】旧石器時代
- 【文化史】先土器時代
そして、考古学上の分類で言うと[旧石器時代]の次は[新石器時代]です。新石器時代とは磨製石器が使われるようになった時代のことです。
- 【考古学】旧石器時代(打製石器)→新石器時代(磨製石器)
さらに文化史上の分類の[先土器時代]の次が[縄文時代]です。
先土器時代も縄文時代も土器系なので文化史です。
文化史では「土器を使っているかどうか」で、時代を分けます。先土器時代はその名の通り、「まだ土器を使っていない時代」のことです。で、縄文土器が登場すると、「先土器時代→縄文時代」のように時代区分が変わるわけです。
- 【文化史】先土器時代(土器なし)→縄文時代(土器あり)
そして【考古学】新石器時代=【文化史】縄文時代です。
まとめ
- 【文化史】先土器時代=【考古学】旧石器時代
- 【文化史】縄文時代=【考古学】新石器時代
- 先土器時代→縄文時代
- 旧石器時代→新石器時代
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